次世代画像フォーマットとかいう罠 - JPEG2000, JPEGXR, WebP

2019-11-27

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Webサイトの表示速度を上げると謳われる次世代画像フォーマット。例えばJPEG2000, JPEG XR, WebPなどがあり、かなりの圧縮率が特徴的です。しかし、その一方でブラウザ側の対応が進んでいないという問題があります。

事件の始まり

ことの発端は本日11月27日メンテナンス中のこと。GoogleさんのPageSpeed Insightsにて「ページの表示速度を上げるならJPEG2000などの次世代画像フォーマットを使いましょう」とのアドバイスを受け、記事内の画像をすべてJPEGやPNGからJPEG2000へと変換しました。そしてPageSpeed Insightsにおけるスコアはモバイル87, デスクトップ99にまでアップ!(最大値が100)。「うぅっしゃー!!」と思ったのもつかの間、ある異変に気付きました。プレビュー画像にウェブサイト内のJPEG2000の画像が表示されていないのです・・・。
もしや・・、そう思った筆者はすぐさま検索!調べたらまさかの衝撃の事実が待ち受けていました。

次世代画像フォーマットのサポート状況

ブラウザのサポート状況を調べるのに「Can I use ...」というサイトを使って調べてみます。 スクショ切り抜き引用は面倒なのでリンク先をご覧ください。赤色が未サポート(表示不可能)、緑色がサポート(表示可能)の意味です。

WebPを見ると、おお!良い感じじゃん!って思うかもしれませんが我らがSafari君が未対応なので却下不可避です。Apple信者の僕はSafariで表示できないと話になりませんし、そもそも日本にはiPhoneユーザーが多いので彼らを見捨てることはできないのです。
AppleはよWebP対応してくれ(懇願)。

まとめ:当分はブラウザ側の対応待ち

個人的には前述のようにSafariがWebPに対応してくれればいいなあと思うんですけどね。当分次世代画像フォーマットを気兼ねなく使えるなんてことはないでしょう。Googleは提案するだけしといて自社製ブラウザのChromeがJPEG2000に対応していないという意味不明っぷり。ウェブサイトの表示速度が上がるのは我々運営側としてもユーザーの皆さんとしても嬉しいことなので早くサポートが進んで欲しいものですね。規格統一ってのはUSBにしても通信プロトコルにしても、何につけても難しいのだなあと改めて痛感しました。

本日のメンテナンスについて

結局JPEG2000に変換した後、JPEGへ再変換してほぼメンテ前の状態に戻しました。表示がおかしい場合はブラウザのキャッシュクリアなどをお試しください。ではでは👋。